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Posted by LOGPORT運営事務局 at

2014年06月24日

力こぶを競ったり


一日にいくども、ぼくもえんぴつを手にする。
だが何も書けない。
えんぴつは4Bか5Bの、芯が太くて軟らかいものを使っている。書くということに抵抗がなく、紙の上に素直にイメージを滑らせていける、その軟らかさを好んでいる。
だが今は、どんな軟らかいえんぴつも駄目だ。
かといって、便利な補助具のキーボードを叩いても、萎れた想念のドアをノックすることは難しい。


筆箱の中の、えんぴつの数を競い合ったことがあった。
ちびたえんぴつのような、ちんぽの長さを競った頃のことだ。
テストの×(バツ)の数を競ったり、指の切り傷を競ったり、力こぶを競ったり、背丈や体重を競ったり、ヒマワリの種をポケットいっぱいにして競ったり、いろんなものを競い合っていた。
サイコロのようにえんぴつを転がして、競うことはすべて遊びだった。
小さな勝利の先には、まだ見たことのない小さな夢があった。  


Posted by のぬね at 16:30Comments(0)ximeiri

2014年06月20日

幸せなんだか


自分の歩んできた道に、後悔はないということは、悪いことではない。
ただ、現実的に、目の前にある、自分が劣っている現状を突きつけられると、
後悔がどうこう、自負がどうこうという、理論的な冷静な見方より、感情のほうが勝ってくる。

で、鬱陶しいので、すっぱいブドウをまたもや持ち出す。
自分をマインドコントロールしようとする。

いいの、いいの、わたしは、わたし。わたしは、幸せなんだから、いいじゃないの。
無理やり、そう思うようにする。
だが、相手の弱点をことごとく発見し、なあんだ、どおってことないわね、と、にやり、安心。
一見、良さそうに見えても、一長一短。決して光ばかりではない。あの人の難点は・・・と、分析、推測。
それに、わたしのほうが、(趣味以外は)ずっと幸せなんだから・・・。気にしない、気にしない。

そういう思考。これって、完全に負け犬。

わたしは、やはり、負け犬の遠吠えが、切っても切っても離れない。
同じ土俵で、堂々と相撲が取れない。
負けそうになると、あるいは、負けると、
「あら、相撲なんて、本気でやるスポーツじゃないわよ。あなた、まさかと思うけど、本気だったの?」と逃げる。
真正面から向き合わず、自分の負けを快く思わない。
でも、土俵から降りるつもりがないので、へばりついて、陰で練習したりして努力を続ける。
踏まれても不屈の根性。かっこ悪く、あがく。
あああ、なんか、みっともない。
  


Posted by のぬね at 16:30Comments(0)ふのはひ

2014年06月20日

わたしのほうが


あれれ、あれれ。
なんだい、わたしは、これこれこんなことをしていたせいで、そんな優雅な時間が取れなかった、
という、堂々たる大義名分みたいな申し開きができない。

あんまり頑張ってなかったのか・・・。
でも、これは趣味の分野。
よおく考えると、先述のKさんのように、趣味にまで手が届かず、
その場その場の課題を一生懸命乗り越えることで精一杯だった。
ひとつずつの課題は繋がっていないために、趣味を始める年齢が遅れた。
スタートが大きく違う人と、いくら頑張って競っても、無理。

自分は自分なりの、人生のステージの課題をこなしてきたのだから、まあいいか。
今だって、趣味を続ける障害はたくさんあるが、工夫して時間を確保しようと努力している。
趣味分野の人と、人生の課題ごとの結果、成果を比べて、わたしのほうが上だ、などとは、さすがに言えないし、
この人生の課題は、人それぞれ、状況が違うので、安易に比べられるものではない。
ただ、一生懸命やってきた、という自負だけはある。
趣味にまでは余裕がなかったが、課題はこなしてきたように思う。
趣味分野で遅れは取っても、代わりに得たものは、代替しようがないものであり、悔いはない。

ということで、すっぱいブドウ思考は、Kさんと同じではないか。
  


Posted by のぬね at 16:29Comments(0)ximeiri

2014年06月16日

動作をしてみせて


漫才などの笑いの構成は、「ボケ」と「ツッコミ」でできていると言ったりする。
それはよく知られているが、「ツッコミ」の変形に「のりツッコミ」というのがある。
この笑いを説明するのは難しいが、
例を挙げると、
『一人が、ふざけて誰かの首を手で絞めるマネをする。
そうすると首を絞められた方が、いかにも首が絞まったという風に苦しそうな顔をする。』
このように、首を締められた人の動作を「のりツッコミ」という。
相手の動作に「のる」ところから来ているようだ。
関西人の特徴は、このような動作をすることが相手への礼儀と思っているようなところがある。
「よせよ~」ってことは言わない。
いかにも首が絞まって苦しい動作をしてみせて、
そのあと、「何をヤラすねん!」と言って笑って終わる。
「のりツッコミ」は、関西人の特徴とも言える。

「パンの神様」と称されるレイモン・カルヴェル氏の弟子で、日本にフランスパンをもたらした
「ビゴのパン」で知られるフィリップ・ビゴ氏。
彼はウィキペディアのフランスパンの項目にもしっかりと出ている人物。
この人、今やすっかり関西人。
あるとき、雑誌のインタビューで
「ビゴさん。パン一筋でいらっしゃったんですね。だけど、おソバもお好きだそうですが?」
「ボクは、パンよりソバが好きなんですよ、、。 コラッ! パン屋にナニ言わすねん?!」
ってな調子で、「のりツッコミ」で答えたりする。
  


Posted by のぬね at 16:17Comments(0)ふのはひ

2014年06月16日

お釈迦様は


それは
まだ明けきらない早朝のことでした
16年も前のことです
とてつもない大きな怪物が
私の家を壊しにきたと思いました
窓や戸や何かがガタガタと鳴り
床が跳び上がるようでした卜維廉中學
大きな音を立ててタンスや本棚が倒れ
食器がつぎつぎに落下して割れています
これはもう
この世のことではない
あるいは悪夢だ
まさしく短くて長い悪夢でした

しずかに夜が明けました
チチッと小鳥の声がきこえました
落下物の山の中から美容療程飼っていたインコが這い出してきたのです
小さな黄色い命が輝いてみえました
おお生き残った同士よと
抱きしめたい思いで掌にのせました

お釈迦様は言いました
「この世は美しい、人の命は甘美なものだ」と
どんなに大地が荒れ果てようとも
真に美しいのは人の心であり
命ではないでしょうか馬爾代夫自由行
どうか生きててください
生きてください!

  


Posted by のぬね at 16:13Comments(0)ximeiri